3話 突き動かしたスケートボードのトリック                                           SK8-60    

 スケートボードのスーパーアスリートが繰り出す、横回転、縦回転,縦横回転、空中でその中に、スタンスも入れ替えてくる。進行方向とスタンスは、同じで乗っている前足で弾く(オーリーだと乗ったまま前から空中に上がって行くジャンプ)ので後ろから空中に上がって行くのをノーリーと言います(ちなみに東京オリンピックで堀米選手が金メダルを決めた大技もこのノーリーから繰り出したのです)。実のところ、トリックをやってなかったのでスーパーアスリートのトリックを精査して見る程の興味も無くて他のスポーツを楽しんで観てるのと同じようなものでした。なので華麗に繰り出す複合技に思いっきり魅了された訳でもなくて、今から始めるような単純なトリックだからこそ、60才でトリックへの挑戦というとんでもない決断の引き金になったのだと思います。全てが絶妙なタイミングだったのでしょう。何か急に熱病にかかったように何事も簡単に突き進んでいこうとしてます(フィジカルは、そう落ちてない。やり方次第でもっと上げていける。と経験上密かな自信)ばかりが先行してますが、オーリーのように板を弾いてジャンプするような事は、何年間ものブランク(空白期間)があります。オーリーを復活させてからしか本格的なトリックの道が見えてきません。現在の状況は、登山で例えると山のふもとで登山口を探しているような状況なのです(自分に言い聞かせるように記述しているような感じです)。現実の60才でありオーリーが再度出来るようになるのかさえ全く判りません。以前に記述した60才から一気に超老化に襲われる可能性もあります。そういう事も悩んだり、楽しんだりしながら取り組んでいかなければと思っています。そんな訳で、運命を変えた弾いてジャンプしないトリックと言うのは、サッカーボウルフリップ(呼び名がいろいろ有るみたいな解説でした。)なのです。これから始めます。板に乗らないで自分の前に板を置いて板の中心のヘリを(サッカーのリフティングのように)蹴り上げて縦回転1回(スケートボードの先端の中心から後尾の中心を1直線を軸にして腹側にまわす。)して来たその上に飛び乗るのです。キックフリップ(オーリーにさらに板を背中側に縦回転入れて回すトリック)の回す練習と乗り込む練習に最適なトリックみたいな紹介でした。トリックと言えばキックフリップと帰ってきそうな1番と言っても過言ではないメジャーなトリックです。スケートボードと関係のないコマーシャルや雑誌などでもインパクトが有るのでオーリーと同様に使われたりしています。皆さんも目にした事があるかも知れません。50代でオーリーを覚えてから、遊び程度でキックフリップの回す練習をした事がありますが、あの時こんな乗りに行き方の練習を知っていたら50代で怖くてもトリックにのめり込んでいたかもしれません(50代は、怪我する事が許される環境でなかったので、やはりのめり込む程は出来なかった)。そのおかげでブレーキの無いノンストップの燃え上がる60才になりました。これもこれで人生の綾みたいなものでしょうか。トリックを修得するのは年齢を考えれば大変難しくなりましたが、50代でトリックにのめり込める環境でのめり込んでいたらスケートボードの情熱も燃え尽きてしまって、きっと60代から老後と老化の負のループに落ちて行く人生を打開出来ないであろう事を思えば、トリックの修得が大変なくらいは、甘んじて受け入れます。やりがい(どれほど大きな天文学的な金額を積んでも買えない大きな希望)を得た事に比べれば些細な事にすぎません。そんな訳で、スケートボードのトリックを少しずつやっていきます。事前に、体をならそうと少し気合いが入り過ぎて強めにストレッチし過ぎました。体のあちこちが痛い。特に腰にきた。(転ぶのを想定して気を利かしたつもりが、裏目に出た。)運動不足の解消からか・・・                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                    

      ・・ 運動らしい運動やって無かったツケが出たみたい・・・             

   (・・・第3話終了・・・・・・・・・・・・・続く。)