4話 スケートボードのトリックという新境地 SK8-60

 60才からのビッグバンがどれほど拡がるのだろうか? まいた種が芽を出さない事もある。芽が出ても順調に育つわけでもない。いろいろな要素が上手くかみ合わないと早々にスケートボードのトリックという小宇宙は閉じ始める。・・・そうならないように、楽しみながら取り組んで、ひたすらあがき続けるしかない。・・・・さいは投げられた。・・・


  スケートボードは、もう滑るだけだと思ってたけど、こんなふうに(板を回す)本当に使いだすとは・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・老化と老後がぶっ飛んだ?・・・・・

では、これからスケートボードのトリックを始めます。それにあわせて気合いを入れてデッキを新調しました。(スケートボードでは、板の事をデッキと言います。新しくしたのは、思うところがあって後々これからの展開で説明出来ればと考えています。)とりあえず前回のサッカーボウルフリップから始めてみます。スタンスは、レギュラーです。左足が前になります。キックフリップも左足で回すので左足で板を回していきます。板に乗り込む側の中心の前に立つ。先ずは、とにかく板を回せるようにと蹴りはじめましたがままならない。あちら、こちらと裏返ったり、方向も定まらない。思った以上に難しい。普通の生活で左足で何かをする事もないです。オーリーもしていなかったので左足を特に使う機会が全くなかった。思わぬ悪戦苦闘の日々が続く。少し上に持ち上げると感じがいい。ようやく感覚もつかめてきてたまに回る。高揚感と共に夢中になる。一心不乱にやりすぎてアクシデント発生。使い過ぎて筋肉痛で歩くのが精一杯になってしまった。オーバーワークで痛めてしまった。ふくらはぎともも裏が痛い。特にもも裏の方がひどい。これ以上悪化させるとかなり危険な感じだ。またしても長期間の運動不足が露呈してしまった。それを考えて本当に少なめの時間しか練習しないようにしてたのに。この日は、気を良くしてやり過ぎてしまった。トリックにとって長期療養にでもなったら命取りになりかねない。60歳という大きな壁(自分自身がこの先の老化と老後で身の置き所のないような強烈な不安で負のループに陥っていた。)に押し潰されるところだったが,起死回生のスケートボードのトリックという新境地で生き返ったのに全てが水の泡になってしまう。  ・・・・・・・・・・ともかく静養、静養!


   (・・・第4話終了・・・・・・・・・・・・・続く。)