⑩話 乗りにいく SK8-60
誰しもトリックをメイク(技を決める事)したい。ものすごい熱量から始めているのだが、空中を回っているスケートボードに乗りに行くとなるとその熱量でなかなか押し切れるものではありません。乗りにいけば転ぶ事(経験値が無い状態で転ぶので不安と恐怖がふくれあがります。)も頭をよぎります。熱量の潮が引いていくのを感じます。動画等でもボードと体が離れるトリックについてのアドバイスを見ると結局最後は、思い切って乗りにいくような記述になってます。回す練習からスケートボードのトリックは、回す練習をいくら積んでも最後に乗りにいく度胸をためしてくる。これだけは、教える事も教えてもらう事も出来ない。やるのかやらないかの決断だけになります。さらに、もう一つ重大な問題があります。動体視力が悪すぎて、このボードの回転の動きを見切れてないのです。なのでけり上げたボードが1回転するであろうその場所へ思いきって飛び乗りにいくしかありません。乗りたい誘惑にとりつかれて後先考えずに先走って飛び乗ってしまうほどの楽天的な人間だったら良かったのにと思います。
人間の考える力が文明(スケートボードも文明の産物かもしれませんが)のみなもとですが行動力をよくせいしてしまう力もある。 この状態が技術的にたりているのに腰が引けてるのか。もし技術がたりてなかったりしたら失敗して大ケガにつながるかもしれません。スケートボードのトリックもここであっけなく終わる可能性もあります。年齢を重ねるほどに怖さに敏感になってる(高齢によるストレス耐性の低下は、誰に起きても仕方がない)。さすがにこれは無い。スケートボードのトリックに関して老齢は吹き飛んでいる。年齢を言いわけにするのは、やめる時だけだ。
やはり慎重に考えてるこの状況が、腰が引けて乗りにいかない事による原因だと思いはじめた。腰が引けて乗りにいかない事だけはだめだ。心の弱さは、スケートボードのトリックの今後が思いやられる。論点がずれた気もするけど乗りに行く方向に走り出している。この状況は、大変に危険だ。ここで乗りにいかないのが腰が引けて乗りにいかないという思考へ追い込んでしまった。結局最後は、どうにでもなれになってしまった。スケートボードは、けりあげられた。左足も飛び乗るためにジャンプした。・・・・・・両足がボードの回る空中へ
(・・・・・・・第10話終了・・・・・・・・続く。)