⑮話  スイッチスタンス (・・・・・・・)                SK8-60

 思いのほかスイッチスタンス(逆側の構え)に苦労してます。ただ、滑るだけなのに思った以上にしっくりしない。ぎこちない状態が改善しきれません。なんとなく、すべっていたら戻ってくるのではとあわい期待もうちのめされています。50才代でスイッチスタンスで使っていた筋肉がなくなったのでしょう。5年くらいスイッチスタンスで滑ってなかったので初期化されてしまったようです。今回は、明日にもスケートボードのトリックの終わりを告げる年齢との永遠の戦いの中で上達にやっきになってる。今から、レギュラーのスケートボードのトリックを始めるのにあせりすぎだ。年齢的に残された時間は、少ないのは確かなのでやむをえないのですが、肩の力をぬいて、リラックスしてスイッチスタンスで気長に楽しみながら徐々にすべりを取り戻していけばじゅうぶんなのです。だけど、はやる気持ちもおさえきれない。

 スイッチスタンスで少しでも早く昔どおりに滑ろうと自分で自分に重圧をかけすぎてしまった。やり始めると熱くなりすぎてしまう。感情のコントロールは、難しい。このように文章を書くのも以外にいい。やっている事を言葉にへんかんするので客観的に冷静な目で状況をみる機会になる。だけど、いったんは冷静に客観的になったとしても文章どおり行動できれば苦労しない。上達しないモヤモヤと感情のいらだちは、たぶん当分の間続きそうだ。 

          ・・・・・深呼吸、深呼吸。


(・・・・・第15話終了・・・・・・・・続く。)