㉑話   サッカーボウルフリップ             SK8-60

  自分のなかでは、スケートボードのトリック(技)と言えばキックフリップだ。スケートボードに乗ったままオーリーのようにジャンプして、空中でスケートボードを縦に1回転してさらにそのスケートボードに乗り込んで着地します。強烈な印象が目に焼き付いています。しかし、スケートボードから遠ざかりスケートボード自体過去の遺物になりかけてしまった。潜在意識として5年間が過ぎようとしていた時に、このブログでもさいさんさいし記述していますがこのサッカーボウルフリップが老後と老化に苦悶している時に目に飛び込んできた。狂ったようにスケートボードのトリックへまっしぐら、年齢を逆走しています。オーリーしだいでいよいよこの憧れのスケートボードのトリックへ挑みます。

 キックフリップの動画を検索してたらサッカーボウルフリップの動画がありました。サッカーボウルフリップの動画なのでスルーしかけた(スケートボードのトリックへの前振りとしてじゅうぶんに出来たので)のですが何となく見た。動画を見てたら走らせながら前足をおろして後ろ足で回して乗りにいくトリックで紹介してました。止まったまま行うトリックだと思っていました。自分が言うのも何ですが年配の人達が解説してました。この動画では、年配の人達向けのトリックの紹介にかなりテンションが下がりました(僕が見た動画は、キックフリップの前振りみたいな紹介だったので)。しかも結構上手にやり方と対処方法も解説していました(僕は、ちらっと見た動画で思考錯誤しながら月日を費やし、乗りにいって怖い目にあった)。この動画を先に見て練習してたら修得はもう少し簡単で安全だったかもしれないが、果たしてあの異常な熱意とやる気に満ちた決意は、起きただろうか?スケートボードを再開してなかったような気もする。何とも言えない複雑な気持ちになった。ほんの少しの勘違いと出くわすタイミングで人生は、大きく変わるものだとつくづく思った。現在、スケートボードのトリックに向かって邁進している。タイミングが前後していたら今も老後の過ごし方と老化に悶々としていたのだろうか。なんとも自分にとって恐ろしい光景だ。人生の岐路の選択は、複雑で取り返しのつかない事態になるようだ。60才は、自分にとって人生最大のターニングポイントだった。60才目前、自分にとってあの消えかけていたスケートボードが消えかけてた若さとはりのある人生をよみがえらせた。スケートボードのトリックの情熱が老化の壁をオーリーで飛び越えている。

                             ・・・・・タイミング(スケートボードのトリックに取り組めた)に感謝


(・・・・・・第21話終了・・・・・・・・続く。)